新聞「日本とユーラシア」 2017年11月号
2017年11月15日
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日本ユーラシア協会発行、月刊紙『日本とユーラシア』のМФК連載企画。写真はもちろんだが、撮影者によるエッセイ風コメントも工夫がされています。

モスクワの大きな交差点には大抵地下道がある。その壁際に並ぶソ連時代から続くキオスク。ガラス張りの店先にずらりと商品を並べ、小さく空いた窓越しに売り買いをする。ここ数年の都市整備で、その多くが撤去された。そんな冬の地下道で、アコーディオンを奏で悲しげに歌う老婆に出会った。物がなくて大変だったけど、あの時代のことをたまらなく愛おしく思う。そんな老婆の思いが、地下道に響いているような気がした。

掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2017年11月号
タイトル:残響 冬の地下道にて
写真:坂本航司
撮影地:モスクワ/ロシア
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