日本ユーラシア協会発行、月刊紙『日本とユーラシア』のМФК連載企画。8月は奥竹翠さんの作品。モスクワの地下鉄「ソコール駅」での写真です。連載作品の隣に、9月に開催されるМФК主催の写真展「レンズの奥のロシア」の案内も大きく載せていただきました。編集部の皆様、ありがとうございます。
地下宮殿、あるいは美術館と呼ばれるモスクワの地下鉄ホーム。シャンデリア輝く豪華絢爛なデザインから、社会主義の理想郷を表現したものまで、乗客を飽きさせることはない。その中でも比較的シンプルと言える2号線北部「ソコール駅」は、私のお気に入りだ。ソコール(鷹)をイメージした建築は、天井へと続く曲線が両翼を伸ばした鳥の姿のようで美しい。薄暗いホームに描かれる光と影の芸術、ふと足を止めて眺めていたくなる。
掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2018年8月号 タイトル:光と影のアンサンブル 写真:奥竹翠 撮影地:モスクワ/ロシア