月にまで届くその角はユニコーンの誇りなのかもしれません。この写真はスーパームーンの夜、歴史博物館の屋根の上で月を背中に力強く躍動しているユニコーンを捉えたもの。歴史博物館では「処女とユニコーン」という絵を所蔵しています。時には獰猛な側面を見せると言われるユニコーンは乙女に思いを寄せる一面も。ロシアの方も初対面では冷たく感じてもある時は人懐っこくもなります。月が満ち欠けで姿を変えるように様々に変化するユニコーンはロシア人を表しているのかもしれませんね。
掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2020年8月合併号 タイトル:ユニコーンと満月 写真:中村正樹 撮影地:モスクワ/ロシア