あけましておめでとうございます。日本ユーラシア協会発行、月刊紙『日本とユーラシア』の連載企画。2020年からはモスクワのウカロッツァから作品を掲載していきます。1月号はエヴァ・ベレスラフツエヴァさん、ワーレンキ売りのおばあさんの表情が素敵な作品です。編集部の皆様、いつもありがとうございます。
この写真を撮ったのは7年前の2012年です。私はそのとき17歳、写真のマリヴァーンナお婆さんは91歳とご高齢にもかかわらず毎年村の市場で手作りのワーレンキ(ブーツ)を売っていました。撮影時期は7月ですが、ロシアのことわざ通り冬の準備を夏にするのです。当時マリヴァーンナさんは一人で住んでおり、友達のお婆さん達とソーシャルワーカーの方々が手伝っていましたが、去年の夏もまだまだワーレンキの売り子として働いていました。この写真は私にとってとても大切な1枚です。
掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2020年1月号 タイトル:ワーレンキの売り子 写真:エヴァ・ベレスラフツエヴァ 撮影地:ペンザ州ゼメッチノ集落/ロシア