新聞「日本とユーラシア」 2018年1月号

日本ユーラシア協会発行、月刊紙『日本とユーラシア』のМФК連載企画。記念すべき2018年のトップバッターは、中山信彦氏の作品「祈りの白い道」。撮影地はロシアのウラジミールです。今回は初の縦構図でしたが、紙面にカッコよく収まっています。

ロシアの冬は長く暗く冷たい。それゆえ音楽やバエレなどの屋内芸術が発達したのだろう。それでも珍しく晴れた日には、着込んで外に出るとよい。ウラジミール州の世界遺産。ポクロヴァ・ナ・ネルリ教会(ネルリ河畔の生神女庇護聖堂)。春から夏にかけては多くの観光客が訪れるが、この季節は引き締まった空気の中、人の姿はまばらだ。そんな中、一人で雪道を歩いてくる女性。礼拝からの帰りだろうか。聖堂の中は暖かく、包み込まれるようだった。

掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2018年1月号 タイトル:祈りの白い道 写真:中山信彦 撮影地:ウラジミール/ロシア