日本ユーラシア協会発行、月刊紙『日本とユーラシア』のМФК連載企画。2月は小川裕貴子さんのウズベキスタンの写真となりました。小川さんはウズベキスタン大使館での写真展示も行ったり、様々な活動を行っています。
サマルカンド、7月。太陽の光が矢のごとく肌に刺さり、暑さを通り越して肌に刻みこむような痛みを残す。 こんな太陽のもとでは長くは歩けない。おのずと、木陰で休む時間を愉しむこととなる。 木陰でしばし休んでいると、明るい話し声と笑い声。布売りの行商がやってきて、近くの女性たちがさざめきおしゃべりしながら美しく織られた布を品定めしだす。 その様子は、灼熱の日中の木陰のように心地よく優美で、木漏れ日のようにキラキラ眩しかった。
掲載:月刊紙『日本とユーラシア』2018年2月号 タイトル:木漏れ日に輝く 写真:小川裕貴子 撮影地:サマルカンド/ウズベキスタン